平成17年7月17日、江戸東京博物館の特別展に行ってきました。
500円を支払って中に入ると、まずキトラ古墳のレプリカがあった。青龍や玄武などの壁画が見て取れる。また、出土物として、金銅鐶座金具などが展示されていた。
以下、気になった遺跡のトピックを紹介する。
町田市の忠生遺跡からは、2mほどの巨大石棒が出土している。細かく割れているが、子孫繁栄を願うまつりに使われたらしい。
福島県油田遺跡は、弥生時代の再葬墓である。アメリカ式石鏃という聞いたことのないものが展示されていた。基部にえぐりがあるのが特徴で、アメリカの先住民族が使っている物と同じなので、そう呼ばれている。もちろん両者の交流があったわけではない。
特別史跡巣山古墳からは、水鳥型埴輪やきぬがさ型埴輪が出土している。巨大古墳の濠に出島があるのが分かり、そこを発掘したときに見つかったものだ。
法隆寺若草伽籃からは、火災で焼けた壁画の破片が出土している。細かい破片だが、縞模様や焼けた跡が見てとれる。長年の再建・非再建論争に終止符を打つ発見である。
千葉県印西市の馬込遺跡からは、七重塔の瓦塔が2つ出土している。村の仏堂に並んでいたものらしい。
敏満寺石仏谷遺跡からは、おびただしい数の石仏、石塔が建ち並ぶ墓地が発見された。一石五輪塔は、初めて見た。
全35の遺跡からの出土品が展示されているが、後は省略する。
本展は、江戸東京博物館は8月21日まで開催ですが、この後全国を回りますので、乞うご期待!