前田家の名宝(後期) 久田巻三

 平成19年9月1日、金沢市の石川県立美術館で開催中の「前田家の名宝」(後期)を見てきましたので、例によって、国宝を紹介します。

 東京発9:28のMAXとき315号に乗り、越後湯沢で、はくたか6に乗り換える。3週間前に指定を取ろうとしたが、満席だった。当日、ダッシュで、自由席を目指したが、すでに立っている人もいる。それどころか、指定席の通路も人で溢れている。仕方なしに、自由席から一番離れている指定席車両に向かい、空いていた席に腰掛ける。幸い途中からこの席に乗ってくる人もおらず、金沢まで座って行けた。

 列車は、富山駅でほとんどの人が降りてしまった。混雑の原因がわかった。今日から3日まで、越中八尾で、おわら風の盆が開かれるのだ。最近評判になっているのは知っていたが、これほどの人気とは驚いた。

 石川県立美術館に向かうには、金沢駅東口1番乗場から「城下町かなざわ周遊号」に乗るか、3番乗場から北鉄バスに乗って、広坂で降り、徒歩7分の行程である。ところが、ちょうど西口5番乗場13:35発の10系統のバスに乗って、成巽閣前で降りると、美術館は目の前である。

 さて、入場料350円を支払って、二階に上がる。

国宝歌合(十巻本)巻第十は、流麗なかな文字が並んでいる。西暦916年7月7日にとりおこなわれた歌合わせで、左と右とで一首ずつ交互に歌われている。

 国宝朝宸翰第二巻は、後醍醐天皇と伏見天皇の消息(手紙)である。ちなみに朝とは、さらに花園天皇を加えた三人の天皇のことである。第一巻が花園天皇の消息になっている。

 後醍醐天皇の消息は、一行6字で、大きな字が並んでいる。幕府に抵抗した天皇らしく、勢いのある字である。

 それに比べて、伏見天皇の消息は、柔らかい字である。文末に「伏見院」の字が見える。

隣の部屋では、国宝剣銘吉光(白山比盗_社蔵)が特別展示されていた。長さ20cmほどの短剣で、直刃の刃文が美しい。吉光の銘がはっきり読み取れる。前田家5代綱紀が奉納したものである。 

 本展(後期)は9月2日までの開催です。

   以上

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