特別展「対決−巨匠たちの日本美術」 久田巻三

 平成20年7月11日(金)、東京国立博物館で開催中の特別展を見てきました。普段は非公開の川端康成記念会蔵の国宝十便図・十宜図がお目当てである。

 池大雅(十便図)と与謝蕪村(十宜図)の「対決」という趣向である。ともに18cm四方の小さな絵が10枚ずつ描かれた。

 十便図からは、「耕便図」が出展されていた。川が棚田をうるおして流れている図である。右端三分の一に漢詩が記されている。

 十宜図からは、「宜夏図」が出展されていた。うっそうとした樹林に覆われた別荘に、老人が一人くつろいでいる図である。

 ともに、淡い色使いで、田園生活の素晴らしさを醸し出している。

 期間によって、展示替えがあるので、東京国立博物館のホームページをチェックしてほしい。

 展覧会は、12組の巨匠対決で構成されている。なかでも狩野永徳と長谷川等伯の対決は圧巻であった。永徳の花鳥図襖(梅に水禽図)は、以前にも見たが、梅の枝が勢いよく伸びている様は鬼気迫るものがある。現存唯一の障壁画で、京都・聚光院蔵である。

 本展は、8月17日までの開催です。

 本館11室では、特集陳列「六波羅密寺の仏像」展をやっていたので、ついでに寄ってみた。国宝の十一面観音立像は無かったが、多くの仏像が展示されていた。平清盛像にも久しぶりに再会した。

 本展は、9月21日までの開催です。 

   以上

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