4.9少しは効果があったこと

 B腸内環境改善

 −ピロリ菌除去、ヨーグルト、納豆

 4度の結腸憩室炎については、「1.結論」で述べた。その後、初めて人間ドックを受けたが、胃カメラを飲んだ際、萎縮性胃炎と診断された。放っておくと、胃ガンに進行する恐れがあると脅された。

 原因はピロリ菌で、子供のころからの長期間の傷害が疑われるという。私は、ずっと食が細かったが、そういうわけだったのか。胃が柔軟性を失っており、胃液も十分に分泌されないので、一度にたくさん食べられないのだ。

 すぐに、2種類の抗生剤を1週間飲み続け、ピロリ菌を除去した。これで胃ガンになる可能性はかなり減ったが、縮小した胃自体は、元には戻らないようだ。

 ところで、抗生剤には、思わぬ余得があった。服用後の2週間ほどは、かつてないほどの快便が続いたのだ。腸内の悪玉菌が退治され、腸内環境が劇的に改善された可能性がある。

 すると、ものすごく気分が良くなった。ウキウキした感じだ。

 実は、腸と脳は関係がある。これを腸脳相関という。

 2020年10月15日NHKBSの番組「ヒューマニエンス」では「腸は最初の脳である。」と言っていた。人間の祖先である原始生物は、腸が脳の役割を担っていた。それは、現在の人間にも引き継がれていて、腸の状態が気分に直結するのだ。そのため、腸の調子次第で、幸福感を感じることもあれば、逆に不安や鬱が引き起こされることもあるという。

 また、2021年7月22日の同番組でも、マウス実験ではあるが、腸内のビフィズス菌がセロトニンを生成しているという報告があった。人間でも同じことが起きているかどうかは未確認だが、期待が持てる発見である。

 快便状態はすぐに終ってしまったが、以後、私は、腸内環境を意識し、ヨーグルトや納豆を常食するようになった。ピロリ菌除去直後ほどの快便には未だ至っていないが、お腹の調子は、以前と比べたら随分とよくなった。そのおかげか、今のところ、結腸憩室炎や鬱が再発する気配はない。

 なお、ピロリ菌が私の胃に住みついた原因については、9.1マイナスの遺産10Dピロリ菌を参照のこと。

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